数学科教育論

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日本大学理工学部 山本修一


授業のテーマ


グラフで見る三角関数の不思議


なぜでしょう

私たちは,三角関数について、 高等学校の早い時期から勉強します。 どうして,sin x や cos x を勉強する のでしょうか。 こんな疑問に,パソコンを利用して 解答して見たいと思います.


この授業のねらい

ここでは,数式処理ソフト Mathematica を利用して 三角関数のグラフを見ながら、三角関数が持つ 不思議な性質を明らかにしています。 そして、その性質がどのように利用されているか を考えていきます。

I 三角関数のグラフ sin x , cos x とその和と積.


(1) sin x と cos x のグラフをそれぞれ赤、青で描きます。

(ここをクリックしてください)


(2) 和 sin x + cos x のグラフを紫色で追加します。

(ここをクリックしてください)

注意

和 sin x + cos x のグラフは,二つの値の和(グラフの高さを加える操作)
によって描かれることに注意してください


(3)上のグラフはどんな式で表される式のものでしょうか。

(ここをクリックすると解ります。ヒントは 単振動の合成です。)


不思議1

和 sin x + cos x のグラフは、 sin x のような波のようなグラフになり、 式 sin を用いて表されるようなる。


(4)それでは積 sin x cos x のグラフはどうだろう。(1) のグラフに それを紫色で追加します。

(ここをクリックすると見られます)

注意

積 sin x cos x のグラフは,二つの値の積(グラフの高さの積を計算する操作)
によって描かれることに注意してください


(5)上のグラフはどんな式で表される式のものでしょうか。考えて見ましょう

(ここをクリックすると解ります。ヒントは 二倍角の公式です。)



不思議2

積 sin x cos x のグラフも、 sin x のような波のようなグラフになり、 式 sin を用いて表されるようになる。


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