数学科教育法III

学習目標

新しい学習指導要領では,学んだ数学を活用したいと感じるような,数学を学ぶことの意義や有用性を“実感”,“認識”できる「数学的活動」が求められている.ソフト Mathematica を活用しながら,数学で表現される概念や式をイメージ化したり動きを見せることで,期待される数学的活動が構築できないか.考察する対象を,面積と関数にしぼり,小学校で学ぶ算数とのつながりを復習しながら,そのヒントまた工夫する力を養うことを目標とする.


授業法
(ソフト Mathematica  がインストールされているノートパソコンを使用する)
毎時間,配布する2つのプリント(授業内容と検証アンケート)に対して,その内容を,Mathematica  を活用して検証するか,または演習問題を解答することで検証する.検証アンケートには何を学ぶかというテーマが示されており,それに従って学習する.


授業計画(平成24年度)

  1. ガイダンスおよび数学の意義と有用性: Mathematica を使用 
  2. Mathematica で座標系,図形,関数のグラフを描く方法:Mathematica を使用
  3. 小・中で学ぶ面積の教え方:教科書と学習指導要領を参考にして
  4. アルキメデスによる円周率の求め方:Mathematica で検証
  5. 高校で学ぶ図形の面積とその方法:演習を通して解答の仕方を学ぶ
  6. 積分の原理と原始関数のイメージ化:Mathematica で検証
  7. モンテカルロー法による面積の求め方:Mathematica で検証
  8. 小・中で学ぶ関数の考え方:教科書と学習指導要領を参考にして
  9. 関数を1次関数や2次関数で局所的に近似する:Mathematica で検証
  10. 関数の変化をどのように捉えるか.微分の役割:Mathematica で検証
  11. Mathematica で関数の極値を求める:Mathematica で検証
  12. 関数の和とその応用:Mathematica で検証
  13. 三角関数や指数関数の有用性1:加法定理と波動:Mathematica で検証
  14. 三角関数や指数関数の有用性2:微分方程式の解:Mathematica で検証
  15. 小テスト