閉区間 [a,b] で連続な関数 f(x) について定積分 は以下のように定義される.
(1)閉区間 [a,b]を個の小区間
に分割する.
(2)小区間 内で任意の点
を選び,
と
の積を考え,さらに各小区間について加えた和
を考える.このとき, を大きくして,各小区間の幅が小さくなるようにしていくと,どんな分割を考えようと,点
をどのように選ぼうと,
の値は一定の値 α に近づくことが証明される.この値 α を
と表す.
ここでは,閉区間 [0,m] とする.ただし,m は正の整数.小区間を ,
,
, ...,
のように分割し,小区間
における点
を
として選び,和
を考える.例えば, とするとき,
とし,下図のように積
( i = 0, 1, ..., 9) を区間 [0,2] で加えた
は長方形の面積の総和になる.