2. フーリエ級数展開

フーリエ級数展開ってなーに?

えっ! のこぎりの形のようなグラフが,三角関数をたくさんプラス(合成)することで表せるようになる?.

(1)のこぎり波とは,以下のような形のグラフです. 

[Graphics:HTMLFiles/lesson2_1.gif]


(2)三角関数の周期などを工夫しながら和を考えます.
最初は
                                    2 sin[x](黄)
次は
          2 sin[x]-sin[2 x](緑)
そして
          2 sin[x]-sin[2 x]+(2 sin[3 x])/3 (赤) 
のように,グラフは変化していきます.       

[Graphics:HTMLFiles/lesson2_3.gif]


(3)一般に和

           P[n,x]=2 sin[x]-sin[2 x]+(2 sin[3 x])/3 +···+(2 (-1)^(n - 1) sin[nx])/n=2Underoverscript[∑, k = 1, arg3]((-1)^(k - 1) sin[kx])/k(赤)
              
を考えて,n を大きくしていきます.例えば,n=20 の場合は以下のようになります.                 

[Graphics:HTMLFiles/lesson2_8.gif]


P[n,x] のグラフは,n を大きくしていくと,のこぎり波のグラフに近づくように描かれるようになります.

三角関数の和が作り出すグラフ

三角関数 sin x を用いて,そのグラフの周期や大きさをうまく調整して和を考えていくと,上のようなのこぎり波と呼ばれるグラフをはじめ,もっといろいろなグラフに近づけていくことができます.

それでは,上で定義した  P[n,x] に対して,n を大きくしていくと,グラフはどのように変化していくのでしょうか.この変化(動き)を観察してみましょう.                

アニメーションで見る秘密

この動きを観察するために Mathematica Player を起動し,実行ファイル study2.nbp を開きます. (file メニューで open をクリックして study2.nbp を選択)
実行ファイルのグラフをダブルクリックするとアニメーションが見られます.

(注意) 実行ファイル study2.nbp が C ドライブのフォルダー MathReader に保存していない場合は ここをクリックしてダウンロードしてください